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「緊急時避難準備区域」は作付け困難 農水相が見解

2011年4月12日15時51分

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 福島第一原発事故による放射能汚染に伴うイネの作付けの可否について、鹿野道彦農林水産相は12日の記者会見で、新たに設定された「緊急時避難準備区域」について「農作業ができないわけではないが、一方で自粛を求めるということだ」と述べ、作付け許可は困難という見方を示した。

 政府は11日、原発から20キロ圏外でも放射線量が多いとされる飯舘村などを「計画的避難区域」に、また主に20〜30キロ圏を事故時に早急な避難を求める緊急時避難準備区域に設定した。

 鹿野農水相は計画的避難区域については、作付け禁止に「当然含まれるべきだ」と指摘した。作付け禁止は、30キロ圏に加え、飯舘村なども含めた区域になる見通しだ。

 福島県は12日中に追加の土壌検査の結果を公表する予定で、具体的な作付け禁止区域はそれに基づいて設定される。設定の時期について鹿野農水相は「今日結果が出てただちに結論を出していくというのは難しいが、もう(作付けが)時期的にもせっぱ詰まっているので、出来るだけ早く示したい」と述べた。

 イネ作付け禁止について政府は8日、「放射性セシウムの濃度が土1キログラムあたり5千ベクレル超の水田」という基準を示している。

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