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迅速な支援「関係、より強固に」 グレッグソン前米国防次官補

2011年4月12日15時2分

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写真:ウォレス・グレッグソン前米国防次官補=3日午前10時7分、ワシントン、ランハム裕子氏撮影拡大ウォレス・グレッグソン前米国防次官補=3日午前10時7分、ワシントン、ランハム裕子氏撮影

 3月末で米国防次官補を退職したグレッグソン氏に、災害救援と日米同盟について聞いた。

    ◇

 ――今回の迅速で大規模な支援は、日本が同盟国だからですか。

 確かにそれはあった。米国が日本を尊敬していること、日本に米軍が駐留していたことも理由だ。とにかく困っている友人を助けようということだ。この支援は今後も長く続く。米国としては、不幸な大災害を乗り越えて日本と日米関係をより強固なものにしたい。

 ――原発事故への対応では行き違いもありました。

 多数の活動が同時並行で進む状況下では、不満が出ないことの方が驚きだ。もし態勢の問題があったとしても、すでに解決済みだと思う。今後新たな問題が出ても、解決できると確信している。いかなる政府や組織も、今回のような大規模な事態には対応できるものではない。

 ――原発から50マイル(約80キロ)で米国市民に退避勧告を出したのは。

 日本在住の米国市民について用心に用心を重ねたということだ。ただ(両政府の対応の)違いをあまり騒ぎ立てるべきではない。

 ――震災を受けて普天間移設は当面凍結すべきだという意見があります。

 (日本を取り巻く)戦略状況や(日本の)政治状況をどうやって凍結させることができるのか。これまで日米両政府は、課題への取り組みを避けることで問題を悪化させる例をいくつも経験してきた。(聞き手 編集委員・加藤洋一)

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