2011年4月12日12時53分
東京大学(東京都文京区)で12日、2011年度の入学式があった。例年は日本武道館で開いていたが、震災の影響で安全確保を考慮し、本郷キャンパスのホールでの開催となった。抽選などで選ばれた新入生33人が出席した。
浜田純一総長は式辞で、大学による被災地支援について述べた上で「大学という場でじっくりと知的な力を磨き続けることも大切。現場への想像力、緊張感さえ忘れなければ、被災地の復興に、この国の未来に、さらには世界の人々のために、間違いなく大きな貢献ができるはず」と語った。
新入生を代表し、福島県出身の森谷浩幸さんが「日本は今、大きな国難に直面していますが、将来、社会に貢献できるよう東京大学の学生として努力を怠らず、何事にも積極的に取り組み、有意義な学生生活を送ることを誓います」とあいさつした。