2011年4月12日13時3分
球場前に置かれたメッセージフラッグに、多くのファンが励ましの言葉を書き込んだ=QVCマリンフィールド
開場前、スタンドの入り口に並ぶ楽天のファンたち=遠藤啓生撮影
プロ野球が開幕した12日、ロッテ―楽天の会場となったQVCマリンフィールド(千葉市美浜区)には、午後の試合開始を前に、開場前から多くのファンが駆けつけた。
本拠地が被災した球団同士の対戦。楽天ファンの鈴木勝志さん(67)は、仙台市太白区から夜行バスで7時間かけて応援に来た。自宅は一時ガスや電気、水道も途絶えたという。鈴木さんは「きょうは勇気と元気をもらいにきた。選手も避難所を訪問してくれて、宮城の人と気持ちは同じだと思う。頑張って欲しい」。
QVC球場のある千葉市美浜区も液状化の被害を受け、一時は約8千世帯が断水や減水となった。球場内の下水管が損傷したり、周辺の道路が陥没したりして、オープン戦が相次いで中止になった。
ロッテファンの佐藤峻平さん(26)は「公式戦が開催できて本当に良かった。いつもはロッテだけを応援するが、今はみんなが苦しいとき。全部のチームが良いプレーをして、被災者の方の励ましになるよう応援したい」と話した。(伊藤舞虹)