2011年4月11日10時29分
東京電力の清水正孝社長は東日本大震災から1カ月となる11日午後、福島第一原発の事故後初めて福島県を訪れる。現地の事故対応の拠点「オフサイトセンター」を訪れ、謝罪を表明する。東電側は佐藤雄平知事との面会も求めたが、県側はこれを拒否した。
清水社長が公の場に姿を現すのは、地震直後の3月13日に会見して以来。オフサイトセンターは福島第一原発から5キロの場所に国が設置していたが、事故後、県庁に移設された。清水社長は3月30日にめまいなどを訴え入院し、今月7日に復帰していた。
東電は事故後の早い段階で福島県側に清水社長の訪問を打診したが、佐藤知事は「おわびを受ける状況じゃない」として断ったことを、3月22日に明らかにしていた。