現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 特集
  4. 東日本大震災
  5. 記事

被災者、新学期前に体育館から引越し「慣れてきたのに」

2011年4月10日3時3分

印刷印刷用画面を開く

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

写真:避難所が変わるため、片付けをする被災者たち=9日午前8時7分、仙台市宮城野区、長島一浩撮影拡大避難所が変わるため、片付けをする被災者たち=9日午前8時7分、仙台市宮城野区、長島一浩撮影

写真:避難所が変わるため、移動する被災者たち=9日午前8時57分、仙台市宮城野区、長島一浩撮影拡大避難所が変わるため、移動する被災者たち=9日午前8時57分、仙台市宮城野区、長島一浩撮影

 震災後から近くの学校の体育館に避難していた被災者の引っ越しが9日、仙台市であった。新学期が始まるのを前に、校舎や体育館をあける必要があるためだ。「せっかく慣れたところなのに」と避難者の表情に疲れもにじんだ。

 同市では、市内五つの小中学校・高校に身を寄せていた約200人が、宮城野区の宮城野体育館へ引っ越しをした。陸上自衛隊が荷物運びを手伝った。

 仙台工業高校にいた直井幸江さん(44)は、津波で家を失った。「いつ仮設住宅に移れるのか。失ったものが大きいだけに、避難所生活が耐えられるだけの希望がほしい」と話した。

 市によると、8日現在で市内には小中学校を中心に46カ所の避難所があり、計3165人が避難生活を送っている。仮設住宅の建設に時間がかかっている一方で、学校の新学期が始まるため、避難所を30〜35カ所程度に集約していくという。(斉藤佑介)

検索フォーム

朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内事業・サービス紹介

東日本大震災アーカイブ

グーグルアースで見る被災者の証言

個人としての思いと、かつてない規模の震災被害、その両方を同時に伝えます(無料でご覧いただけます)

プロメテウスの罠

明かされなかった福島原発事故の真実

福島第一原発の破綻を背景に、政府、官僚、東京電力、そして住民それぞれに迫った、記者たちの真実のリポート

検索

亡くなられた方々

| 記事一覧