2011年4月9日20時8分
原子力安全委員会は9日、福島県内の学校施設の放射線量について「一部に開校をおすすめできない高いところもある」との見方を示した。家庭での生活も含め年間被曝(ひばく)量の目安として20ミリシーベルトを超えないとする考えも提示。文部科学省の判断を待って、助言するという。
福島県の調査によると、福島第一原発から半径20キロの避難指示圏を除く小中学校、幼稚園、保育所約1600施設のうち、9施設で地表から1センチの放射線量が毎時10マイクロシーベルトを超えた。文科省は今後、学校生活での呼吸による体内被曝量などを推定。開校できるか、原子力安全委に助言を求めるという。9施設について地元自治体は当面使わないことを決めている。