2011年4月9日11時19分
避難所から仮設住宅に移った被災者女性は、炊飯器を手に「これでおいしいものが料理できるね」と笑顔を見せた=9日午前10時11分、岩手県陸前高田市、森井英二郎撮影
避難所から仮設住宅への引っ越しが始まった。自宅を津波で流された黄川田浩さん(52)は息子2人とともに布団を運び込んだ。「全国の皆さんに感謝しています」=9日午前9時33分、岩手県陸前高田市、森井英二郎撮影
岩手県陸前高田市の市立第一中学校の校庭に建てられた仮設住宅で9日、入居が始まった。地震から間もなく1カ月。長い避難所生活を終え、新しい我が家に家財道具を運び込んだ入居者たちからは笑みがこぼれた。
仮設住宅には、冷蔵庫や洗濯機、テレビなどの家電も備えられ、早速、真新しい炊飯器を手にする女性も。同市の仮設住宅は、東日本大震災の被災地では初めて完成。36戸に1160世帯が入居を希望、32倍の競争率だった。