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茨城南部の液状化、補助対象の「かさ上げ」も

2011年4月9日5時8分

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 茨城県南部の潮来市日の出地区では玄関が地中に沈んだ家や、正面が約50センチ沈んで裏側が50センチほど浮き上がった新築の家などが、いたるところにある。地区はかつて川の一部だったが干拓で水田になり、1977年に196ヘクタールの宅地になった。

 下水道が使えず、主婦(48)が空き地で食器を洗っていた。自宅は地面のコンクリートが隆起し、玄関のドアが半分しか開かない。車庫の地面も波打っている。「ローンが残っており、引っ越しは簡単にできない」と嘆く。

 元会社員の吉野一夫さん(62)宅は無傷に見えるが15センチ傾いているという。「東北の人に比べればまだ良い方だが、いくらかでももらえるならうれしい」

 茨城県南部の神栖市、鹿嶋市などでも被害が出ている。神栖市の担当者は「瓦も壁も基礎も大丈夫なのに、傾いている住宅は直すのに多額のお金がかかる。何とかしてあげたい」と話し、被災者生活再建支援制度の支給対象になる「大規模半壊」にかさ上げできないか検討している。

 茨城県災害対策本部によると、県内の住宅被害は7日現在で全壊496棟、半壊2758棟、一部損壊が6万9606棟。市町村による被害認定を経て罹災(りさい)証明を受け、被災者生活再建支援制度が適用される住宅は「全体でどのくらいかまだ分からない」という。

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