2011年4月8日19時51分
東京商工リサーチが8日発表した3月の全国企業の倒産件数は、前年同月比9.9%減の1183件となった。この中には、東日本大震災の影響を受けて倒産した6件も含まれている。
震災関連では、売り上げが落ち込んだ百貨店の「中三」(青森市)が民事再生法の適用を申請。このほか、原材料が不足して経営を続けられなくなった東京都内の製造業者、イベントが中止となった福岡市の企画会社などが倒産した。
東京商工リサーチは「被災地では連絡がつかない企業もあり、実態把握は難しさが残る」としている。
全国の3月の倒産件数は、20カ月連続で前年同月を下回った。同時に発表した2010年度の全国企業の倒産件数は前年度より11.3%減の1万3065件。中小企業などの借入金の返済猶予を金融機関に促す「金融円滑化法」といった金融支援の効果が出ているという。