2011年4月8日18時30分
避難所を訪問し、被災した子どもと握手する楽天の田中将大選手=8日午後2時16分、宮城県東松島市、諫山卓弥撮影
避難所を訪問し、サインを書いたパネルをプレゼントした楽天の田中将大選手(右)ら=8日午前11時1分、宮城県東松島市、諫山卓弥撮影
仙台を拠点とするプロ野球楽天の星野仙一監督や選手らが8日、宮城県内の避難所を訪れた。
山元町の山下中学校を訪れた星野監督は「頑張って復興して下さい。(私たちも)みなさんの気持ちを受け止めて頑張りたい」とエールを送った。同校野球部の鈴木一世主将(14)は「監督の明るいメッセージを聞けてうれしい。これからも元気にやっていきたい」と答えた。星野監督は「明るく迎えてくれて、逆にエネルギーをもらった」と語った。
選手は3グループに分かれて避難所を訪問。田中将大選手らが訪れた東松島市の大曲小学校では、子どもたちと選手がキャッチボール。中学1年生の坂本樹君(12)は、浸水した自宅の片付けをして見つけ出した泥だらけのボールを洗い、田中選手にサインしてもらった。「津波で怖い思いをしたけど、選手にもらった元気を精いっぱい発揮していきたい」
娘の奈美帆さん(7)と楽天のユニホーム姿で来た津田裕子さん(35)は「余震、余震で心が折れそうになったけど、選手が来てくれて希望の光が見えたように感じた。一歩一歩進んでいきたい」と話した。(篠健一郎、渡辺崇)