2011年4月7日20時10分
宅配便大手のヤマトホールディングスは7日、東日本大震災の復興支援のため、国内で扱う宅配便1個につき10円を寄付すると発表した。2010年度の実績から計算すると、1年で130億円の寄付になる。
値上げはせず、利益の中からヤマトが支払う。寄付は取扱数に基づいて毎月拠出し、被害が大きい水産業や農業の復興を支援する公的な機関や基金に寄付する。ホームページで贈り先や額を公開する。
ヤマトの連結ベースの純利益は340億円程度。ざっと4割弱の利益が目減りする計算だが、顧客を引きつける効果もありそうだ。被災地の現地視察後に記者会見した木川真社長は「地元密着でやってきたことの恩返し。民間企業として最大限のことをしたい」と話した。(澄川卓也)