2011年4月6日16時52分
放射能汚染に備え、マスクに帽子姿で入学を祝う会の会場に向かう親子連れ=6日午前9時15分、福島県いわき市平、佐々木和彦撮影
4小学校合同の「入学を祝う会」に出席した緑川俊平君(中央)と母親の育子さん。育子さんは「入学式が出来るかどうか不安でしたが、無事に入学できてうれしい」と涙を流した=6日午前10時14分、福島県いわき市平、山本裕之撮影
4小学校合同の「入学を祝う会」に出席した後、記念撮影を待つ新入生=6日午前10時43分、福島県いわき市平、山本裕之撮影
「ランドセルは大丈夫でしたか」「はい」。いわき市文化センター内に設けられた永崎小学校の受付で、通学帽をかぶせてもらう新1年生=6日午前9時40分、福島県いわき市平、西堀岳路撮影
福島県いわき市で6日、津波被害などで校舎が使えない沿岸部の4小学校が合同で「入学を祝う会」を開いた。
4校の児童計約70人は、父母らとともに避難所などから貸し切りバスで会場の市文化センターに集まった。祝う会は午前10時から大ホールでの黙祷(もくとう)で始まり、4校の在校生を代表して、永崎小6年佐藤大哉(はるや)さんが「なんにも心配はいりません。困ったことがあれば、先生やお兄さん、お姉さんに聞いてください。一緒に力を合わせてがんばろう」と激励した。
同小に入学する双子の志賀太一君(6)、龍太君(6)の母千鶴さん(40)は「きょうという日を迎えられて感激です」。太一君は「学校に行けてうれしい」と、はにかんだ。
4校の子どもたちは当面、被害を受けていない最寄りの学校の空き教室で授業を受けるという。