2011年4月2日20時10分
2日、岩手県内の被災地に向かう幹線道路には車の長い列ができた。釜石市の国道283号は午前に5キロほど渋滞。関東地方などの県外ナンバーが目立った。
大阪の自営業の男性はワゴン車で山田町に向かう途中。土日を使って避難所に食料を届けるという。軽トラックに乗った60代の夫婦は釜石市の避難所暮らし。夫は「ガソリンが手に入るようになったので、秋田の親戚の家に行って帰ってきた」と話した。
同県遠野市の道の駅「遠野風の丘」は客であふれかえった。震災発生から初めてのにぎわいだ。運営する公社によると、この時期の週末の客は1日に約2700人だが、この日は午後3時すぎで3500人に。担当者は「県外から実家や親類の様子を見に来る人が立ち寄っている」と言う。
中には被災地を見るために来たという人も。東京から友人1人と車で訪れた20代の男性は、「テレビや新聞でなく自分の目で見ておきたかった」と話した。(木原貴之、高田純一)