2011年3月31日16時18分
東日本大震災による警察施設の被害状況について警察庁の安藤隆春長官は31日の定例記者会見で、宮城、福島両警察本部と警察署40カ所、分庁舎4カ所、交番・駐在所108カ所などが被害を受けたと明らかにした。津波などによる全壊や流失は55カ所の交番・駐在所。岩手県の釜石、宮城県の気仙沼、南三陸の計3署は浸水のため使えない。福島県では、福島第一原発の事故の影響で、双葉警察署や駐在所5カ所などが立ち入れない状態。3県でパトカーなど車67台が水没などし、警察用船舶2隻が損傷、1隻が所在不明になっている。
3県警の警察官は、津波発生直後にパトカーで警戒出動に出て津波に巻き込まれるなどして17人が殉職。13人が行方不明になっている。