2011年3月30日11時55分
宮城県警は30日、震災発生から26日までに出店荒らしなどの窃盗が県内で約280件あり、被害総額は約1億円に達すると発表した。
県警がまとめた概要(暫定値)によると、閉店中の店舗から品物を盗む出店荒らしが約80件、空き巣が約70件、停車中の車からガソリンを抜き取るといった非侵入窃盗は約120件だった。
現金被害は約7500万円で、津波の被害を受けた気仙沼市の信用金庫から約4千万円が盗まれたほか、住宅から数百万円が盗まれた事件もあった。物品被害は、食品や貴金属、家電製品などだった。
被害は被災者が避難先から自宅に戻ったり、会社に出勤したりして気付く事例が多いという。県警によると、最近は窃盗の被害は減っているという。(四登敬)