2011年3月29日8時0分
被災地の動物園へ送るエサをトラックに積み込む作業員たち=28日午前、京都市左京区の京都市動物園
被災地の動物園へ送るエサをトラックに積み込む作業員たち。現地の園職員への激励メッセージも袋に書き込んだ=28日午前、京都市左京区の京都市動物園
東日本大震災で被災した動物園にえさを送ろうと、関西一円の動物園や水族館が提供した物資が28日、京都市動物園(京都市左京区)から現地へ発送された。29日に仙台市八木山動物公園と盛岡市動物公園に届く予定だ。
被災地の動物園は交通網が分断され、えさを入手できないという。京都市動物園や天王寺動物園(大阪市)、神戸市立王子動物園、鳥羽水族館(三重県)など9施設が協力し、クマやカンガルー、ウサギ、フラミンゴのえさなど約5トンの物資を集めた。
京都市動物園の長谷川淳一園長は「現地では、えさの量を減らしてしのいでいると聞く。動物たちを救いたい」と話す。(岡見理沙)