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エサ届かずやせ細り…「南部どり」100万羽処分の危機

2011年3月28日9時55分

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 東日本大震災の影響で、岩手県の食材メーカーが飼育している「南部どり」約100万羽にエサが行き渡らなくなり、処分せざるを得ない状況になっている。

 南部どりは大船渡市の「アマタケ」のオリジナルブランド。岩手県内約20カ所の直営農場で年間約800万羽を生産し、精肉や加工品にしている。同社は震災で工場の従業員が4人亡くなり、7人が行方不明になった。大船渡港近くの本社工場も浸水した。

 鶏舎に被害はなかったが、エサの仕入れ先が被災して、鶏舎まで運べなくなった。種鶏2万羽のエサはなんとか確保できているものの、出荷予定の約100万羽までエサが回らず、やせ細って次々と死んでいる。すでに50万羽を敷地内に埋めたという。

 村上守弘常務は「子どものように育てていただけに本当につらい」と話す。(古田真梨子)

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