〈一人じゃないよ〉日本の復興、願うばかり　バスケットＪＸ・大神雄子さん

　震災が起きたのは福島県郡山市でのＷリーグ・プレーオフ決勝第２戦の前日だった。全体練習後、会場でランニングをしているときに揺れを感じた。

　どんどん大きくなって、何人かで体育館の真ん中に集まって固まっていたら、窓ガラスや壁などいろいろな物が落ちてきた。チームのバスでホテルに戻ったけど部屋に入れず、夜まで待機して１０時間かけて合宿所のある千葉県柏市に戻った。バスの中で震えが止まらず、柏に戻ってもちょっとしたことでビクビクするようになった。プレーオフは中止になり、レギュラーシーズンの成績でＪＸは３連覇が決まったが、今は自分より日本の復興を願うばかりだ。

　男子日本リーグの竹内公輔（アイシン）と始めたインターネットの募金活動に、ｂｊリーグ仙台所属で今季の残りは琉球でプレーする志村雄彦も加わった。ＪＢＬとｂｊの統一に先駆けて両リーグの選手が協力した。私がいるＷリーグを含めてバスケット界が団結し、支援していきたい。

　米国でプレーしていた時のチームメートが「真珠湾攻撃に対する報い」とツイッターでつぶやいたのを知った。残念だ。私からとやかく言うことはない。プロ選手なら周囲の批判を受け止め、自分で解決すると思う。