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被曝作業員の放射線量は2〜6シーベルト やけど治療も

2011年3月25日23時11分

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写真:作業員の被曝(ひばく)線量などの検査後、会見する放射線医学総合研究所の明石真言・緊急被ばく医療研究センター長=25日午後9時41分、千葉市稲毛区、伊藤進之介撮影拡大作業員の被曝(ひばく)線量などの検査後、会見する放射線医学総合研究所の明石真言・緊急被ばく医療研究センター長=25日午後9時41分、千葉市稲毛区、伊藤進之介撮影

 福島第一原発で被曝(ひばく)した作業員2人が、汚染した水につかっていた足に浴びた放射線量は、約2〜6シーベルトと推計されることがわかった。2人を検査した千葉市の放射線医学総合研究所(放医研)が25日に発表した。10日ほどして足にやけどの症状が現れ、治療が必要になる可能性があるという。

 労働安全衛生法などで、作業員らが緊急作業時に皮膚に受けていいとされる放射線の限度量(1シーベルト)の2〜6倍に当たる。今回の原発事故で1シーベルト以上の高線量の被曝は初めて。

 国際放射線防護委員会(ICRP)によると、今回のように皮膚の限られた部分に3シーベルト被曝した場合、一時的な脱毛が起こり、6シーベルトでは赤い斑点ができる。単純に比べられないが、全身の被曝量が3〜5シーベルトだと半数の人が亡くなるという。

 放医研によると、2人とも現状では全身の状態に問題はない。白血球の数の変化や皮膚の状態を観察する。吸い込んだ放射性物質による内部被曝もあったが、治療は必要ないとみられるという。

 2人は24日、原発の復旧作業中に汚染された水が靴の中に入り、くるぶしから下に被曝した。

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