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インフルエンザ患者、2週連続増 避難所でA香港型流行

2011年3月25日21時18分

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 インフルエンザの患者数が2週連続で前の週を上回った。国立感染症研究所(感染研)が25日発表した定点調査によると、最新の1週間(3月14〜20日)に新たに受診したインフルエンザ患者は1医療機関当たり17.25人(前週16.81人)だった。東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県などの避難所でも集団発生している場所があり、注意を呼びかけている。

 先週に続き、被害を受けた岩手県の一部と福島県からの報告はなかった。両県を除く45都道府県のうち31道府県で定点当たりの報告数が増えた。推計では最新の1週間に受診した患者は全国約74万人(前週68万人)。特に0〜14歳で増加がみられた。

 警報発令レベルの「30」を超えたのは、山口48.87(前週43.96)、大分41.55(同37.67)、愛知31.55(同35.64)、岐阜30.59(同29.98)。

 感染研感染症情報センターの安井良則主任研究官は「避難所ではA香港型の集団発生が目立つ。高齢者が感染すると、肺炎になるなど重症化の恐れがある。マスクをつけるなど、せきエチケットを徹底してウイルスを持ち込まないよう心がけ、もし発症者が出たら、避難所内で広がらないよう他の人と距離を置くなどして欲しい」と話した。

 他の地域では、北海道20.49(同17.43)、山形12.75(同11.68)、東京15.28(同16.26)、埼玉21.28(同20.28)、大阪12.15(同10.79)、兵庫13.4(同11.56)、福岡29.81(同27.79)だった。

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