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義援金で満杯のスーツケース 上海の総領事館に次々

2011年3月24日23時49分

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写真:上海総領事館に届けられた中国企業からの義援金。このスーツケースに100元札が1万4千枚近く入っている=24日、奥寺写す拡大上海総領事館に届けられた中国企業からの義援金。このスーツケースに100元札が1万4千枚近く入っている=24日、奥寺写す

 【上海=奥寺淳】お札の詰まったスーツケースが24日、上海の日本総領事館に届けられた。送り主は中国企業六十数社と中国人従業員の有志。東日本大震災後、スーツケースが届いたのは3度目で、100元札で計約4万4千枚。口コミで広がり、支援の申し出が相次いでいるという。

 24日に持ち込まれたのは高さ約50センチのスーツケース。100元札が1千枚の束(厚さ約13センチ)になっており、入らない束はリュックにも詰められていた。17、18両日にも同じように届けられ、24日時点で寄せられた金額は計443万元(約5500万円)に達した。来週以降もまた届くという。

 持ち込んだ女性が日本の流通大手ニトリの関係者だったため、当初は同社が取引先に呼びかけたとみられていた。ところが、女性は「このお金は預かっただけ。取引先の中国企業から日本に届けて欲しいと託された」と説明した。義援金を呼びかけた喜天国際貿易(上海)の童中平会長は「四川大地震では日本が真っ先に支援してくれた。今度は我々の出番だ」と語る。

 同領事館に、上海の中学生らも小遣いを集めて1388元(約1万7千円)の義援金を匿名で寄せた。上海復星高科技グループも24日、危険を冒して福島第一原発で作業に当たる人員やその家族らあてに500万元を送るなど、支援の輪が広がっている。

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