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那須御用邸の浴場、避難者に開放へ 宮内庁発表

2011年3月24日19時27分

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 東日本大震災で避難所生活を送る人に対し、宮内庁は24日、皇室関連施設の那須御用邸(栃木県那須町)の浴場を提供し、皇居内の宮内庁病院にも患者を受け入れると発表した。御料牧場(栃木県高根沢町・芳賀町)は、卵や野菜などを提供するとしている。

 同日記者会見した羽毛田信吾長官によると、天皇陛下から「ささやかでも宮内庁関連施設を役立ててもらえないか」と検討の指示を受けたという。

 那須御用邸については、天皇陛下の静養中の随員が宿泊する「供奉(ぐぶ)員宿舎」の浴場を26日から那須町内に避難している人たちに利用してもらう。利用できるのは1日40人前後とみられ、その後も近隣自治体に避難している人たちの一部をバスで運び、温泉で心身を休めてもらう。栃木県から保健師を派遣してもらって健康相談窓口も開くという。

 宮内庁病院は、東京都に避難している人のうち、安定はしているが常に病状を管理する必要があるお年寄りの患者について、10床を限度に受け入れる方向で都に申し出た。都内全体の医療機関の受け入れ体制に加わる。

 御料牧場では、備蓄している鶏卵約千個、豚肉やソーセージの缶詰280缶、サツマイモ100キログラム、鶏肉の薫製などを25日に出荷し、栃木県内の避難所の調理施設に提供するとしている。

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