2011年3月24日9時56分
【ニューヨーク=山川一基】ニューヨークの競売大手クリスティーズで23日、桃山時代に活躍した狩野内膳の工房が制作したとみられる「南蛮屏風(なんばんびょうぶ)」が420万ドル(約3億4千万円)で落札された。同社によると、日本絵画の落札価格としては史上最高という。出品者は、落札額の一部を東日本大震災の被災者に寄付する意向という。
落札者は不明。250万ドルで始まったオークションは数度の競り合いで一気に跳ね上がり、日本美術としては2008年に1400万ドル超で落札された「大日如来像」に次ぐ価格をつけた。
屏風は、ポルトガル人らが長崎で地元の人と交流している姿を描いた約400年前の作品で、関西地方の個人宅で昨年見つかった。