2011年3月23日23時29分
大阪府議会の長田義明議長(自民)が、東日本大震災について「大阪にとって天の恵み」などと発言した問題で、自民党府連は23日、4月1日告示の府議選に大阪市鶴見区選挙区から立候補する予定の長田氏の公認を取り消した、と発表した。
府連関係者によると、発言が報じられた後、府連や党本部などに電話や電子メールで数十件の抗議があった。府連は選挙戦への影響を考え、持ち回りの選挙対策会議で公認取り消しを決定した。
自民党府議団も同日、「発言は不適切だった」として、長田氏の除団を決定。議長職の辞職も勧告した。
長田氏の発言は、20日の府議選の事務所開きの際、東日本大震災の影響で橋下徹知事が府庁移転を目指す大阪湾岸の府咲洲(さきしま)庁舎が被害を受けたことに関連して出た。「不謹慎な言い方で反省している。府庁舎の移転問題で発言したつもりで、地震が起きてよかったと言ったつもりはない」と謝罪していた。