2011年3月23日11時31分
枝野幸男官房長官は23日午前の記者会見で、菅直人首相が暫定規制値を超える放射性物質が検出された福島県産の一部野菜の摂取制限・出荷停止を指示したことについて、「現時点で一時的に食用に供されたとしても健康に害を与えるようなものではない。しかし、こうした状況が今後長期にわたって継続することが想定され、念のために早い段階から出荷を差し控えていただき、できるだけ摂取してもらわないことが望ましいという趣旨で指示した」と説明した。
枝野氏はその上で「(放射線量が)最大値を示した野菜を約10日間食べても、1年間の自然放射線量のほぼ2分の1にとどまるので、ただちに健康に被害が出ないことはもとより、将来にわたって健康に影響を与えるような放射線量は受けない」と強調した。
また、茨城県産のパセリと原乳(搾りたての牛の乳)についても23日に出荷停止を指示したことについては「(こうした状況が)一定期間続くことが予想されるので、念のため早い段階で指示した」と述べ、人体に影響はないとの認識を示した。