2011年3月20日20時19分
津波で被害を受けた宮城県塩釜市の塩釜油槽所に向け、ガソリンや軽油計4千キロリットルを積んだタンカー2隻のうち1隻が21日、仙台塩釜港に到着する。同港への燃油の輸送は震災後初めて。
国土交通省によると、2隻は旭タンカー(東京都)の鶴宏丸と第5三鳳丸。それぞれガソリンや灯油、軽油を2千キロリットルずつ積んでおり、19日午後に鶴宏丸、20日午後に第5三鳳丸が仙台塩釜港に向けて名古屋港を出港。順に到着する予定だ。
同港の塩釜港区にある石油施設に入るには、津波で沈んだ船の撤去などが必要だという。国交省は20日に船の撤去作業や測量を行い、タンカーの到着に間に合わせる予定。同省は「太平洋側を活用することで、大量・効果的に緊急物資を輸送することができる」としている。