2011年3月19日14時24分
東京電力福島第一原子力発電所3号機の冷却作業で、東京消防庁の緊急消防援助隊は19日午後2時すぎ、本格的な放水を始めた。連続約7時間にわたって1千トン以上の放水を目指す。
海際に設置した「スーパーポンパー」と呼ばれる送水車で海水をくみ上げてホースで送り、最大22メートルの高さから毎分3.8トンを放水できる「屈折放水塔車」から連続的に放水する。
屈折放水塔車のバッテリーがあがった状態になっているが、送水車による圧力で放水でき、予定通り、毎分3トンのペースで放水が開始された。7時間の放水は計1260トンに上る見通しだ。3号機の使用済み燃料貯蔵プールの容量は約1千トンなので、仮にプールが空でも、これを満たすことが可能となる計算。
屈折放水塔車は無人での作業が可能で、7時間のうち無人になる時間があるという。7時間の作業中、車両への給油が2〜3回必要になるという。
東京消防庁は19日、新たに車両14台と隊員102人を、先発した139人の交代要員として現地に追加派遣した。