2011年3月19日12時57分
東日本大震災の義援金名目で現金をだまし取ろうとしたとして、警視庁は、埼玉県久喜市青葉1丁目、自称広告代理業古屋正樹容疑者(53)を詐欺未遂の疑いで逮捕したと19日発表した。「生活費のためだった」と容疑を認めているという。
捜査2課によると、古屋容疑者は15日夜、マスコミの部長を名乗って東京都新宿区の無職女性(91)に電話をかけ、「被災者への寄付金を集めている。いくらでもいいからお願いします。振込用紙を送る」などと偽り、現金をだまし取ろうとした疑いがある。やり取りを聞いていた女性の長女(50)が詐欺と気づいたという。
古屋容疑者は自宅から電話をかけていた。「テレビで募金を呼びかけていたので、利用した。ほかにも電話をかけた」と話しているという。