2011年3月19日9時18分
約900万冊の図書を所蔵する国立国会図書館(東京都千代田区)が東日本大震災で書架から落下した約120万冊の図書の後片付けに追われている。連休明けの22日から復旧作戦を本格化する予定。
落下したのは、1988年から95年に受け入れた和書と68年以降の洋書。本館の5、6階の書架にあった。22日から8日間、職員80人が1冊1冊拾い上げ、いったん図書用の台車に並び替えた後、傷んでいないかを確認してから書架に戻す作業を繰り返す。
一方、希少本は主に地下書庫に所蔵されており、制作年代が明確な世界最古の印刷物である「百万塔陀羅尼(だらに)」などに被害はなかった。落下した図書は復旧作業が終わるまでは閲覧できないという。
同館は、計画停電の影響で23日まで開館時間は午前10時から午後5時までで、20、21日は休館。