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津波から92時間、75歳女性救出 岩手・大槌の住宅

2011年3月15日14時23分

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 大津波に襲われ大きな被害が出た岩手県大槌町大槌で15日午前10時40分ごろ、被害にあった民家から75歳の女性が救助された。地震発生から約92時間ぶりで、生存率が大きく下がるといわれる「発生後72時間」を約20時間過ぎての救出劇だった。女性は低体温症の症状があるが、命に別条はないという。

 大阪府が派遣した救助隊が救出し、女性は隣接する同県釜石市の県立釜石病院に搬送された。女性は津波などの被害を受けた民家の1階の廊下付近で、縮こまって座っていた状態で発見された。隊員によると、女性はずっと同じ姿勢で家の中で救助を待っていたという。

 同日午前10時過ぎに、避難所に避難していたこの女性の息子から「家の中にお母さんがいる」と消防に連絡があり、救急隊員が駆けつけたところ、女性を発見したという。

 家は津波をかぶって被害を受けたものの流されてはいなかった。

 2004年10月の新潟県中越地震では、同県長岡市の土砂崩れ現場で、ワゴン車と岩の間から2歳の男児が約92時間ぶりに救出されている。(五十嵐大介)

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