厚生労働省は11日、大規模災害時にかけつける各地の「災害派遣医療チーム」(DMAT)を被災した3県に派遣した。午後8時半時点で宮城、福島、岩手の各県に8チームを派遣。ほかにも約140チームが3県や茨城県の被災地に向かっているという。
国立病院機構災害医療センター(東京都立川市)では同日夕、福島と茨城両県の災害拠点病院に向けてDMATメンバーが薬や点滴、挿管の器具などを車両に積み込み、スタッドレスタイヤにはきかえて出発した。初の出動という河嶌譲(かわしま・ゆずる)医師(32)は「とにかく現地にたどり着き、やれることをやるだけです」と力強く話した。
日本赤十字社は関東、東海、近畿地方などの支部から医師と看護師を含む救護班を宮城県に向かわせている。