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国立大、後期入試で中止相次ぐ 岩手・宮城・筑波など

2011年3月12日1時4分

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 被災地にある国公立大学は、12日からの後期日程入試について、相次いで中止や延期を決めた。文部科学省は近く、被災した受験生や交通機関の乱れで受験できなかった人について、改めて受験の機会を与えるよう全国の国公立大学に要請する。

 前橋工科大は12日に工学部の小論文や面接を予定していたが、「交通機関は乱れ、被害もまだ広がる可能性がある」として、試験の中止を決めた。約600人の志願者については、センター試験の得点で合否を判定するという。仙台を含む全国8会場で試験を予定していた高崎経済大も、同様に中止を決めた。

 岩手大や電気通信大は19日に、筑波大、東京海洋大は17日に試験を延期。東北大、東京外語大、岩手県立大、宮城教育大、福島大、福島県立医科大、群馬大も試験予定を延期する。福島大の入試担当者は「被災地の受験生が多いこと、余震で落ち着いて受験できないこと、交通機関の乱れが続くとみられることなどを総合的に判断して決めた」と話す。

 山形大では11日午後8時半現在、停電で校内の照明がつかない状態という。後期入試は12日、人文、地域教育文化、理、医の4学部で実施される予定だった。12日朝の復旧状況をみて試験を実施するか判断するという。12日に予定通り実施した場合、地震の影響で試験会場に来られなかった受験生には追試などの対応を検討する。

 秋田大は12日の入試を予定通り実施する。地震の影響で受験できなかった人には追試を含む救済策を検討する。

 東京工業大は、試験開始を12日午前9時15分から午前11時15分に2時間遅らせる。

 13日に実施予定の東京大は、11日段階では予定通り行う方針を変えていないが、延期や追試などは「12日になってから、被害状況を見極めて最終的に判断する」という。

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